IB(国際バカロレア) 生による動画制作プロジェクト~IB校での学び~
「IB(国際バカロレア)って、どんな学び?」
「本当に学力は身につくの?」
「探究学習というけれど、具体的にはどんな授業なの?」
「学校生活はどのようなものなの?」
IBに興味を持ちながらも、このような疑問をお持ちの親御さんは多いのではないでしょうか。
IB(国際バカロレア)が、日本の従来型教育とは異なる考え方を持つ教育プログラムであることは理解していても、実際にどのような学びが行われているのかは、なかなか見えにくいものです。
私自身も、「IBの学びをもっと具体的に、リアルに知ることができる動画があればいいのに」と常々感じていました。
そんな中、GLOBRIDGEとして「IB(国際バカロレア)の本質を探る」という取り組みを始めてみようと考えました。
しかし、私一人で進めるには知識も経験も不足している。
この想いを形にするため、実際にIBで学ぶお子さんを育てている複数の保護者の方々に相談させていただきました。
「実は私自身が、学生時代にIBDPを取得していました!」というお母様がいらっしゃったり、
「親としても、IBの学びについてもっと深く知りたいです!」と共感してくださる方が多くいらっしゃることを知りました。
IB教育についてもっと知りたいと感じているのは、これからIB校を検討するご家庭だけではありません。
実際にIB教育を受けている子どもたちの保護者もまた、「IBでは何を学び、どのような力が育まれているのか」、その本質や価値についてもっと深く理解したいと考えていることがわかりました。
そのことを改めて実感し、今回の企画への想いがより一層強くなりました。
IB(国際バカロレア)生の学びの本質に迫る!
IB(国際バカロレア)の本質を探る企画の一つとして、「IB生の1日 ― IB(国際バカロレア)の学びとは?」をテーマにした動画を制作することになりました。当初は、GLOBRIDGEが企画から撮影、編集まで、一連の制作を担うことを想定していました。
しかし、企画を進める中で、ふとこんな考えが浮かびました。
「この企画、IB生 だったら、IB生自身ですべて担えるのではないだろうか。」
IBについて伝える動画だからこそ、大人が用意したものを生徒が演じるのではなく、実際にIBで学ぶ生徒たち自身が考え、自分たちの視点で学校生活や学びを伝える。
そのほうが、IB教育のリアルな姿を届けられるのではないかと思いました。
そこで保護者の皆さまに相談したところ、生徒たちからも、
「面白そう!」
「やってみたい!」
と、前向きな声が次々と寄せられました。
IB教育では、自ら問いを立て、考え、行動し、周囲と協働しながら一つのものを創り上げていく力が育まれます。
そう考えると、今回の動画制作そのものが、IB生たちの学びや成長を映し出す一つのプロジェクトになるのではないか。そんな期待も膨らんでいきました。
こうして、企画立案から撮影、編集に至るまで、生徒たち自身が主体となって取り組む「IB生の1日 ― IB(国際バカロレア)の学びとは?」動画制作プロジェクトがスタートしました。
生徒たちとの初回打ち合わせ(2026年5月23日)
初回打ち合わせを実施!
今回、動画制作プロジェクトに参加いただいた生徒さんたちはこちらの5名!
◇Girls
G8 Kotoha
G8 Yura
G6 Mire
◇Boys
G8 Ryuse
G6 Taisuke

Kotoha, Yura, Ryuse & 司会(GLOBRIDGE Sawa)
今だからこそ正直に言えますが、当初の私は、「本当に生徒たちだけで、ここまでのプロジェクトを進められるのだろうか」と、少し半信半疑なところがありました。
「期待」と「不安」を持ち合わせながら、GLOBRIDGE(私)からは、まず今回の動画制作の目的や、目指すゴールについて説明しました。
そして、打ち合わせを重ねるうちに、そんな心配はすぐに吹き飛んでいきました。
生徒たちはとても主体的で、自分の意見を積極的に発言しながら、次々とアイデアを出していきます。
その姿に驚き、思わず、
「みんな、何歳なの?」
と聞いてしまったほどです。
返ってきた答えは、「14歳です」。
その瞬間、ふと自分自身の14歳の頃を振り返りました。
年齢からは想像できないほどしっかりと自分の意見を持ち、自ら課題を見つけ、どうすればより良いものになるのかを考え、行動に移していく。そんな彼らの姿を目の当たりにし、感心せずにはいられませんでした。
そして、打ち合わせを重ねる中で、次第に私の中に浮かんできたのが、
「これこそが、IB教育が育んでいる力なのかもしれない」
という思いでした。
自分で考え、意見を伝え、仲間と対話しながら一つのものを創り上げていく。
今回の動画制作は、単に一本の動画を完成させるだけではなく、彼らが日々の学びの中で培ってきた力を発揮する場にもなっていたように思いました。
そして初回の打ち合わせでは、まず動画完成までに必要な工程を洗い出し、それぞれのタスクを整理するところからプロジェクトがスタートしました。

内容と期日、そして担当者と次々とやるべきことが整理されていきました。
一旦、生徒たちには「全体構成、撮影場所、出演者、トークスクリプト」という課題を託し、その提出期限を5月29日に設定しました。
「まずは生徒たちだけで考え、形にしてみよう」ということで、この日の打ち合わせは終了となりました。
第2回打ち合わせ – 生徒たちから提出された初回ドラフト-(2026年5月29日)
生徒たちから初回のドラフト案が上がってきました。

資料をぱっと見た瞬間に、ドキュメントとしてまとめるスキルの高さが一目で伝わってきました。
日頃からさまざまな課題やテーマに取り組み、それらを自分たちで整理し、資料としてアウトプットする経験を積み重ねているのだろうと感じます。
情報を整理し、分かりやすく構成し、相手に伝わる形にまとめていく。
その力は非常に高く、資料全体からも、日々の学びの中で培われてきた論理的な構成力や表現力が伝わってきました。
一方で、今回一つだけ課題として感じたのが、
「最終的に何をゴールとするのか」を明確に定義し、そこから逆算して企画を組み立てる視点でした。
「この動画を通じて、視聴者に何を伝えたいのか」
「動画を見終わったとき、IBについてどのような理解を持ってもらいたいのか」
こうしたゴールを最初に明確にしたうえで、そこから逆算して「では、どのような内容が必要なのか」「どのような構成にすれば伝わるのか」を考えていく。
この部分については、まだ少し経験が必要なのだと感じました。
もっとも、これは能力というよりも、マーケティングの視点から企画を設計する経験がまだ少ないからこその部分だと思います。
資料をつくる力や、自分たちの考えを形にする力はすでに非常に高い。
だからこそ、そこに「誰に、何を伝え、どこをゴールとするのか」という視点が加われば、さらに大きく変わっていくのではないか。
そんな、可能性を感じた最初のアウトプットでした。
第3回打ち合わせ(2026年5月31日)
今回は、プロジェクトのリーダー的存在である「ことはさん」と、サポート役の「みれいさん」が代表して打ち合わせに参加しました。

私からは、「ゴールから逆算して企画を考える」という視点を共有し、改めて今回の動画の目的について一緒に整理していきました。
単に「IB生の学校での1日」を紹介するだけではなく、
「この動画は誰に向けたものなのか」
「その人は、IBに対してどのような疑問や不安を抱えているのか」
「その疑問に対して、この動画で何を伝えられるのか」
「見終わったあと、IBについてどのような理解を持ってもらいたいのか」
こうした視点から、もう一度企画そのものを考えてみることにしました。
ここで私が企画の答えを提示するのではなく、あくまでも「考えるための視点」を共有し、もう一度生徒たち自身で考えてもらうことにしました。

目指すのは、単なる「学校での1日紹介動画」ではありません。
視聴者が抱えるIBへの疑問に答え、IB教育への理解を一歩深めてもらえる動画にすること。
そのゴールに向けて、生徒たちによる企画の練り直しが始まりました。
その後、子どもたちだけで、フィードバックを踏まえ、構成とトークスクリプトを再構築しました。
撮影本番当日(2026年6月4日)
朝、7:30より撮影開始です。
短い準備期間ではありましたが、生徒たちはこちらの想像をはるかに超えるクオリティで一つひとつの課題をクリアし、無事に撮影当日を迎えることができました。


勿論、事前に撮影のタイムスケジュールを考え、学内エリアの撮影許可、先生との調整など多くのタスクを協力しあい整えました。
(IGBのマーケティングチームの皆さんには生徒さんたちからの要望を組み、学内の各施設の撮影許可を整えて頂けたことに感謝申し上げます。Thank you so much, Mr Warren, Ms Chee Yee, Ms Renee from the IGB Marketing Team)

撮影は朝からスタートし、夕方まで続く一日がかりの長丁場。
撮影開始直後は、生徒たちも少し緊張した面持ちで、どこか表情も硬めです。

それでも撮影が進むにつれ、少しずつ緊張もほぐれ、いつもの自然な笑顔や生徒たちらしさが見られるようになっていきました。
先生にもインタビューをしました!
IB校ならではなのでしょうか、各教科の先生のパッションの強さをインタビューを通して私自身も感銘を受けました。

終わった時はガッツポーズですね♪


動画制作
撮影が無事に終了した後は、いよいよ動画制作・編集の工程へ!
生徒たちは、それぞれの得意分野を活かしながら役割を分担。編集が得意な生徒、構成を考える生徒、細かな調整を担当する生徒など、互いに補い合いながら一つの動画を形にしていきました。

そして、企画から撮影、編集まで、生徒たち自身の手で進めてきた動画が、ついに完成!!
一つのゴールに向かって、それぞれの力を持ち寄り、協力しながら最後までやり遂げました。
IB生の学校での1日~IBの学びとは~はこちら▼
プロジェクトを通して感じた、IB生の力
今回のプロジェクトを通して最も印象に残ったのは、IB生たちの「自ら考え、行動し、仲間と協働しながら形にしていく力」でした。
決して最初からすべてが完璧だったわけではありません。
それでも、新たな課題を投げかけるたびに、自分たちで話し合い、考え直し、次のアウトプットへとつなげていく。その吸収力と主体性には何度も驚かされました。
知識を得るだけではなく、それを使って考え、課題を解決し、形にする。
今回の動画そのもの以上に、完成までのプロセスにこそ、IB教育が育む力が表れていたように思います。
生徒の皆さん、本当にお疲れさまでした!!