IGB International SchoolのIB教育って実際どう?リアルな保護者座談会

「IB教育って実際どうなの?」
「日本の学校と何が違うの?」
「英語ができなくても大丈夫?」

そんな疑問を持つ保護者の方に向けて、今回はIGB International Schoolにお子さんを通わせている保護者の皆さんに集まっていただき、リアルな体験談を伺いました。

参加者は、在籍1年目から5年目までと経験もさまざま。日本の学校を経験してから転校してきたご家庭や、IB教育を目的に学校を選んだご家庭など、それぞれ異なる背景を持っています。

「なぜIGBを選んだのか」「IB教育の第一印象」「実際の授業の様子」などリアルなぶっちゃけ話を皆様にしていただきました!

保護者A (Michiko) … G6&G8 在籍3年
保護者B(Ayako) …G6&G8 在籍4年
保護者C(Tomoyo) …G5(IEAP卒業)&G9 在籍1年
保護者D(Mayumi) …G8 在籍5年
保護者E(Noriko) …G5(IEAP卒業)在籍1年

Q1.IGB校に通われていて現在の素直な感想

司会者 (Sawa)
マレーシアは多くの学校があり、どのご家庭も学校選定には悩まれています。散々迷った挙句に入学後、想像と違う!何てこともあり得ます。まず、皆さん、にお聞きしたいのは、「現在、満足されていますか?」というストレートな質問なんですが(笑)いかがですか?

保護者A (Michiko)
はい、子どもはすっごく満足しています。とにかく楽しんでいます!
授業が楽しい!学びが楽しい!だから、学校に行くのが楽しい!

司会者 (Sawa)
お子さんは日本の学校も小4や小6まで通われていましたね。
お子さんから何かココが違う!というのはお聞きになられたことありますか?

保護者A (Michiko)
自分たちでよく考えないといけない事。これが全然違うようです。
日本は比較的1日中先生が前に立ち、話を聞く授業が多いので退屈に感じるようです。
ディスカッションしたり、グループで何かをしたりする授業が多いのがIGBの学校での学びだと言っています。
そして、わからない時はすぐに先生に「わからない」と質問しやすい環境があるようです。

保護者D(Mayumi)
日本も探求要素は授業にも取り入れてきてるんです。
でも、先生の裁量というか、スキル、経験にもよって、それが多い学年もあったり、少ないときもあったりというのが実情です。
だから、IGBは生徒自身が学びの中心にいるので楽しいんだと思います。

Q2. 皆さん、なぜ、IB(IGB校)を選びましたか?

イメージ図

保護者C (Tomoyo)
我が家は私自身がIB取得者でもあり、子供たちにもとい想いから、IB一択でした!

保護者B(Ayako)
小5で来馬しましたが、小2から4まで日本では受験に向けた詰め込み学習が始まり、『この教育でいいのかな』『正解をなるべく早く回答する』という点に違和感がありました。マレーシアでIBという教育を知り、子どもが自分で考える教育に魅力を感じました。IGBにスクールツアーに来てこの学習スタイルや環境に惹かれました。

保護者D(Mayumi)
日本人学校という選択肢もありましたが、クアラルンプールでは中学まで。家族と離れ日本で学校通うことも検討しましたが、家族と一緒にいるという選択の中でインター校を探しました。いろいろな学校を見学しましたが、最後は校長先生とのお話が決め手でした。『この学校なら安心して任せられる』という印象が強かったですね。気軽にIBを採用しているIGBを選びましたが、IBの学びの違いを我が家は入学してから知ったという感じです。

保護者E(Noriko)
IB(国際バカロレア)という理解はなんとなくありました。拘りがそこまで強かったわけではないのですが、 小5の時点で英語ができない状態だったので、IEAP(英語の補講コース)が受け皿としてあったことがありがたかったです。1年後、通常クラスに移りました。

司会者 (Sawa)
IBという教育理念だけではなく、「学校全体の雰囲気」「先生との相性」も、大きな決め手になっていることが分かりました。

Q3. IEAP(英語補講コース)はどうですか?

司会者 (Sawa)
日本から来られる方は、IBの学びは勿論ですが、まずは英語の習得を第1として考える方も多いです。IGBの英語補講コース、IEAP はどうですか?

保護者E(Noriko)
手厚さは抜群でした。
スタート時、子どものクラスはスタート時、1クラス4人(平均5~10名)とかでした。そこに先生が2人ついてくださっていてありがたかったです。もともと英語ができない状態でしたので、子ども自身はどう感じていたかはわかりませんが、親の立場からは、授業についていけず置いて行かれるなどの心配もなく安心して過ごすことができました。

保護者C (Tomoyo)
通常クラスの内容を英語がわからない生徒に伝える場合、かみ砕いて、さらに「単語」からしっかりと教えてくださっているのがよくわかりました。ただ、英語が「0(ゼロ)」のお子さんにはとても良いプログラムなのですが、「0(ゼロ)」が「1(イチ)」になった段階ではあまり良いとは言い切れないのかもしれません。クラス分けによりレベルが分かれているとはいえ、やはり半年~1年近くいる生徒とゼロのお子さんが一緒に学ぶ環境はあまり良いとは言えません。また、片言同士の生徒同士の中で過ごす為、子供たちの吸収力を考えると少し勿体ないなと感じるときもありました。通常クラスですと、英語話者からの英語のシャワーを受けキャッチアップしながら英語の上達が期待できる部分もありますが、それが得られないという制約もあります。

司会者 (Sawa)
IEAP はどのくらいで卒業が理想だと思いますか?

保護者E(Noriko)
我が家は1年間で卒業しましたが、後半は少し物足りなさを感じる場面もありました。とはいえ、もし半年で通常クラスへ移っていたとしたらどうだったかと考えると、その段階ではまだ十分な準備が整っておらず、通常クラスで学ぶにはかなりチャレンジングな環境になっていたのではないかと思います。
そう考えると、結果としては1年間という期間が、我が家にとってはちょうどよい時間だったのかもしれません。

保護者C (Tomoyo)
受け入れ側の問題もありますよね。
まだ英語力が十分でない生徒が通常クラスに入る場合、他の生徒への影響や学習環境への配慮も必要になります。そのことを考えると、学校としても「受け入れの準備が整っていること」を一定の基準として設けるのは、適切な判断なのかもしれないと思います。

イメージ図

司会者 (Sawa)
どのくらいで通常クラスに移れるのですか?

保護者E(Noriko)
我が家は1年で卒業しました。卒業にはWIDAの試験を受けました。卒業の基準は何かしらあるようです。しかし、明確な数値のようなものはなさそうです。

保護者C (Tomoyo)
在我が家は1年半でした。
WIDAの結果の開示はありませんでした。
積極性、通常クラスにも臆さず自分から参加できる、自主性なども同時に問われているようです。その姿勢が見られないと卒業は難しく、英語力だけではなく総合的(Holistic)に判断されていますね。

司会 (Sawa)
IEAPが始まったのは、まだここ1~2年前からですよね?それ以前は英語ができない生徒さんに対してはどんな感じだったのですか?

保護者B (Ayako)
次男が入学したのは小学1年生の時でした。当時は英語がまったく話せない、いわゆる「英語ゼロ」の状態からのスタートです。その頃はまだIEAPのような英語サポートコースもありませんでしたが、クラスに日本人のお友達が1人いて、いろいろと助けてもらうことができました。もともと物おじせず、自分からどんどん入っていける性格だったこともあり、会話については思っていた以上に早く馴染んでいきました。ただサポートしてくださっていたご家庭に負担があったとは思っています。

イメージ図

保護者D (Mayumi)
我が家も入学当初は英語に苦戦しましたが、周りには英語を第二言語として学んできた生徒さんも多かったからか、「わかる?」「大丈夫?」と声をかけてくれるなど、とても親切にサポートしていただきました。

自分自身も英語がわからない経験をしてきたからこそ、困っている子の気持ちがわかるのかもしれません。そうした子ども同士の自然な気遣いや優しさにも、何度も助けられました。

保護者A (Michiko)
IGBのカルチャーとして、新しく入ってきた転校生に対して、周りの生徒たちも自然にサポートしていこうという雰囲気があるように感じます。先生からも「困っていたら声をかけてあげよう」「一緒にサポートしてあげよう」といった声かけがあり、英語がまだ十分でない子どもでも、クラスの中に馴染みやすい環境がつくられているとは聞いています。
ただ、周りの生徒さんたちの負担はあったと思います。

保護者C (Tomoyo)
IBの学びでは、「人に教えることで、自分自身の理解もさらに深まる」という考え方も大切にされているので、先生方からも、わからない子がいたらお互いに教え合い、助け合うよう促されているのかもしれません。

Q4. IBの授業は実際どんなことをしているのでしょうか?

司会 (Sawa)
IB教育というと「探究型」という言葉をよく聞きます。
実際にはどんな授業なんでしょうか?また、先生から各教科のトピック?テーマ?ごとの講義(レクチャー)は最初にあるのでしょうか?

保護者B (Ayako
はい、どの科目も最初に先生からの説明があり、関連する動画や資料を見てから、グループワークなどに入ります。
教科書はありません。

保護者C (Tomoyo)
たとえば、算数なども考えさせられる授業なんです。
「答え」を出す前の「プロセス(過程)」をきっちり説明することが求められます。
答えを導くには色々が方法や考え方があります。
「なぜあなたはこの考え方を選んだかの理由を述べよ」
などの問いがあり、答えがあっていれば〇ではないのです。

保護者A (Michiko)
G5の時、例えば「災害」というテーマでは、地震や洪水などをグループごとに調べ、いつ・どこで起き、どのような被害や二次的な問題が発生したのかまで掘り下げ、最後はニュース番組のような動画にまとめていました。

学年が上がってG6になれば、その派生として、水の供給や世界とのつながりなど、より広い社会的なテーマへと発展していってました。
テーマを軸にしながら、学年とともに学びの深さや広がりを増していくのが特徴なのかなと感じています。

Q5. IBDP経験者から見るIBの学び

司会 (Sawa)
「TomoyoさんはIB経験者ですよね?IBの学びを親としてどのような感想を持たれていますか?」

保護者C (Tomoyo)
娘は現在G9で、次の8月からG10になります。IBDPの1学年前の学年ですが、今取り組んでいることを見ると、すでにIBDPに向けたかなり高度な基礎固めをしていると感じます。

プログラムとしては本当によくできていますが、その分、先生の力量によって授業の質に差が出やすいとも感じます。授業の進め方が曖昧だと、生徒自身が「何をすればいいのか」分からなくなってしまうこともあります。

評価方法も特徴的で、日本のような単純な点数制ではなく、ルーブリックに基づいて評価されます。一つの課題でも「概念を理解しているか」「論理的に構成できているか」など複数の観点があり、それらを総合して成績が決まります。

また、先生の考え方や主観が入り得るからこそ、生徒側にも「この人はどんな視点を持っているのか」と、相手のバイアスを読み取る力が求められます。IBDPの「知の理論(TOK)」にもつながる考え方で、今はその土台を作っている段階なのだと思います。

授業ではディベートも多く、自分の意見とは関係なく異なる立場に分かれて社会問題を議論します。自分とは違う視点から物事を見ることで、論理的に考える力を養っているのだと思います。

さらにIBでは、一つのテーマを複数の教科につなげて学びます。例えば「水」なら、科学だけでなく環境問題や社会問題へと広げていく。自分で調べ、考え、必要に応じて先生のフィードバックを受けながら深めていく、こうした教科横断型の学びが大きな特徴だと感じています。

Q6. IBの学びにおけるユニーク性

保護者C (Tomoyo)
教科書を使わないのも、まさにそこなのかなと思います。
日本での学びは、教科書に書かれた知識を理解し、覚えていくスタイルが比較的多いのに対し、IBでは、必要な情報や答えを自分たちで探し、考えながら学びを深めていくことを大切にしているんです。

司会者 (Sawa)
ある意味、それが本来の「学び」なのかもしれませんね。
社会に出れば、答えが用意されていない課題に向き合うことの方が多いですよね。
自分で調べ、考え、周りの意見も聞きながら解決策を見つけていく。IBでは、知識そのものだけではなく、そうした思考力や問題解決能力を学んでいるんでしょうね。

保護者A (Michiko)
音楽の授業もすごくユニークです。
例えば最近は、「悲しさを音楽で表現する」という課題がありました。

グループで「悲しい音とはどんな音なのか」を考え、それぞれの楽器を使って一つの音楽を組み立てていきます。でも当然、「悲しさ」の捉え方は人によって違うので、実際に合わせてみるとなかなか一つの音楽(悲しさの表現)にならないという出来事がありました。単に楽器を上手に演奏するだけではなく、一つの概念をどう捉え、どう表現し、さらに異なる考えを持つ仲間とどう一つの作品にしていくのか。音楽の授業にも、IBらしい学びが入っているのだと思います。

保護者C (Tomoyo)
アートの授業では、「セルフポートレートを描きましょう」というテーマはありましたが、どう表現するかは本当に自由です。

イメージ図

例えば、顔の半分を自分の好きなものや興味のあるもので表現したり、片方をアニメ風、もう片方をリアルに描いたり。先生から「こう描きましょう」という細かな指示はありません。アイデアが浮かばなければ、インターネットでいろいろな作品を調べて参考にすることもできます。大切なのは、決められたものを同じように作るのではなく、自分でアイデアを探し、選び、「自分ならどう表現するか」を考えることなのだと思います。

保護者E (Noriko)
親としては、結果的にこういう教育を選んでよかったなと思っています。
特にいいと感じるのは、型にはめるのではなく、子どもたち自身が考え、探究しながら学びを深めていくところです。また、MYPでは英語や数学などでレベル別に学べる仕組みもあり、一人ひとりの能力に合わせて学びを進められる点も、とても良いと感じています。

Q7. IBの学びは子供だけで進めれる?保護者のサポートは必要?

保護者A (Michiko)
IBは難しく捉えられがちですし、実際、親にとっても分からないことがたくさんあります。でも最近は、親も子どもと一緒にIBについて学び、探究していくものなのかなと感じています。

学校でも保護者向けのワークショップを開いてくださるので、「子どもたちはこうやって学んでいるんだ」と、親自身が理解を深める機会にもなっています。これはとてもありがたいです。

イメージ図

司会者 (Sawa)
学校がそのようにワークショップを提供するのは、子供自身で学びを進めることが難しいからでしょうか?

保護者B (Ayako)
いえいえ、子供だけでも進めていけますが、我が家の場合、長男と次男で子どもによって「合い方」が全く違うということです。

長男は、もともと自分で考えて物事を進めたり、自分自身をマネジメントしたりすることが得意なタイプ。そうした力が求められるIBの学び方は、性格的にもとても合っていると感じます。

一方、次男はまだ自分で学びを進めることが難しく、周囲のサポートが必要です。
ただ、「先生の話をじっと聞いて暗記する」という学び方よりも、自分が興味を持ったことを見つけ、そこから探究していく学びは、むしろ彼にとても合っています。

だから、「自分でできる子だからIBが向いている」という単純な話ではないのだと思います。同じIBでも、長男と次男では合っている理由がまったく違う。それぞれの個性に応じた学び方ができるところも、IBの面白さなのかなと感じています。

もちろん、すべての子どもに合うわけではありません。もっと教科書に沿って体系的に勉強したい子にとっては、物足りなさを感じることもあると思います。日本の学び方とは大きく異なるからこそ、その子がどんな学び方を好むのかを見ることが大切だと思います。

Q8. PYPは学びが掴みにくい?

司会 (Sawa)
よくPYP(小学部)では何をやっているのかよくわからない。というお声を保護者の方から耳にする機会が実は多いんです。このあたり何かご意見ありますか?

保護者B (Ayako)
正直なところ、PYPの時は何をやっているのか見えにくかったです。
しかし、今、兄弟二人がMYPに進み、PYPで積み重ねてきた学びが、ようやくここで一つにつながってきたと感じています。振り返ってみると、PYPで身につけてきた探究する姿勢や考える力は、その先のMYPにつながる大切な土台だったのだと思います。

保護者D (Mayumi)
我が家はPYPの途中(最終学年G5)から入ったので、ちょうど子どもたちがPYPの集大成となる「PYP Exhibition」に取り組む時期でした。
それまで日本の教育を受けてきた私からすると、小学5年生くらいの子どもたちが、自分たちでブースを作り、堂々と、しかも楽しそうにプレゼンテーションしている姿には本当に驚きました。

今振り返ると、あの姿もPYPで積み重ねてきた学びの成果だったのだと思います。

イメージ図

司会者 (Sawa)
PYPの学びを言語化するとどんな学びなのでしょうか?

保護者B (Ayako)
入学した当初、子どもたちは「この学校はすごく自由だ」とよく言っていました。教科書がなかったり、決まった席がなかったり、当時はそういうことを「自由」と感じているのかなと思っていました。

でも今振り返ると、IBにおける自由とは、単に好きなことができるということではないのだと思います。自分で選び、自分で考え、自分で行動する。そして、自分が選んだことには責任を持つ。そういう意味での「自由」だったのかなと思っています。
もともとの性格もあると思いますが、IBで学び続ける中で、「自分はどう思うのか」「じゃあ自分はどうするのか」と、自分自身で考える力は確実についてきたと感じます。

Q9. IBに合う/合わないお子さんって何かありますか?

保護者B (Ayako)
もちろん、IBがすべての子どもに合うわけではないと思います。

実際にPYPの時には、「もっと勉強したいのに物足りない」と感じて転校されたご家庭もありました。特に、教科書やワークを使って体系的に知識を身につけていくことを「勉強」と捉えているご家庭にとっては、IBの学び方に違和感を感じることもあると思います。

日本の教育とは学び方そのものが異なるので、どちらが良い・悪いというよりも、お子さんやご家庭が求める教育とフィットするかどうかが大切なのだと思います。

Q10. 日本で学ぶIB vs マレーシア(海外)で学ぶIB

司会者 (Sawa)
何か違いってあるのでしょうか?

保護者C (Tomoyo)
日本でIBを学ぶ場合、インターナショナルスクールで英語で学ぶ道と、一条校などで日本語を中心に学ぶ道があり、どちらを選ぶかで大きく変わります。

息子は日本語でIBDPを取得したいと考えています。複雑な概念を扱うIBだからこそ、母語で深く考えられるメリットは、想像以上に大きいと感じています。

一方、英語を母語としない子どもが英語でIBに挑戦するには、内容を十分に理解できる英語力が必要です。難しい内容を第二言語で理解し、考え、議論し、表現する負担は決して小さくありません。
もちろん、英語でIBを学ぶことにも大きなメリットがあります。
だからこそ、英語力だけでなく、IBの学びをどこまで深く理解できるか、将来どんな進路を目指すのかまで含めて、学ぶ言語を考えることが大切だと思います。

保護者B (Ayako)
長男の場合は、ベースは日本語にあり、それを英語に切り替え学びを進めています。
そして、まだ「勉強、勉強」と力を入れて取り組んでいるというより、IBの学びそのものを楽しんでいるように見えます。英語が第二言語であっても、今のところ「IBが難しくてつらい」「英語で学ぶのがしんどい」という感覚はあまりないようです。

もちろん、英語で表現する際の語彙力などが足りず、思うように成績が伸びないと本人が感じることはあります。ただ、そこはすぐに解決できるものではないので、少しずつ身につけていけばいいのかなと思っています。
英語力による課題はありながらも、それ以上にIBの学びを楽しめている。今の長男にとっては、それが一番大きいと感じています。

保護者A (Michiko)
マレーシアの利点として、IBという視点ではないですが、マレーシアで学ぶ良さの一つは、多様性がとても自然に存在していることだと思います。「みんなと同じでなければ」という空気があまりなく、さまざまな国籍や文化的背景を持つ子どもたちが、お互いの違いを尊重しながら穏やかに過ごしています。同じアジア人も多く、「人は人」と適度な距離感を持ちながらも、困っている人には手を差し伸べる。そんな環境はとても心地よいと感じます。

Q11. IB/IGBでの学校生活を通して、お子さんの変化はありましたか?

保護者B (Ayako)
日本にいた頃は、先生から「これをやってください」と言われれば、みんな同じように取り組む環境でした。

こちらに来てからは、「これをやってもいいんだ」「こんなことを言っても否定されないんだ」という経験を重ねる中で、自分から一歩踏み出す勇気が育っていったように感じます。

特に長男は、日本の教育を経験してからこちらに来たので、その変化を強く感じます。性格そのものが変わったわけではありません。でも、「自分で考えていい」「自分の意見を出していい」という、彼の中にある価値観や物事の捉え方は大きく変わったように思います。

イメージ図

保護者E (Noriko)
娘はマレーシアの幼稚園を経験した後、日本の公立校へ通い、小学5年生で再びマレーシアに来ました。
今のところ、まだ学校生活を心から楽しめているという感じではありません。
英語の壁もありますし、日本の学校での学び方や環境をまだ引きずっている部分もあるのかなと思います。

高学年という年齢もあり、思春期によるものなのか、本当に学校が合っていないのか、親としても見極めが難しいところです。ただ、IEAPを卒業し、通常クラスでMYPに進むことは本人も楽しみにしていて、最近は少しずつ気持ちも上向いてきています。だからこそ、これからIBの学び

イメージ図

の中でどのように変わっていくのか、もう少し長い目で見ていきたいと思っています。

保護者D (Mayumi)
一つ変化を感じたのが、ずっと続けてきた水泳です。日本人学校では特別目立つ存在ではなかったのですが、こちらに来て先生から「すごく速いね!」とたくさん褒めてもらい、それが自信につながったのか、選抜チームにも入ることができました。勉強だけではなく、自分の得意なことを見つけて認めてもらえる経験が、学校生活への自信にもつながっていくのではないかと期待しています。

保護者B (Ayako)
子どもたちを見ていると、「私もこんな環境で学んでみたかったな」と思うことがあります。

私自身、日本の小中学校では、先生から言われたことをやるという一方通行の学びが中心で、自分で考えて選択する機会はあまりなかったように思います。そして社会に出て初めて、「指示を待つのではなく、自分で考えて動くこと」を求められました。

IBでは、それを小さい頃から日々の学びの中で繰り返しています。自分で考え、選び、調べ、周りと意見を交わしながら形にしていく。この学びを積み重ねた子どもたちが、将来どんな大人になっていくのか。親として、それを見るのがとても楽しみです。

保護者D (Mayumi)
IBで学ぶ中で、本当に「自分で考えて動けるようになったな」と感じます。もともととてもシャイな子で、それは今も変わりません。でも、「自分はこうしたい」と考えて、それを自分から伝え、行動に移せるようになりました。
例えば夏休みの予定も、「弟とは別の日に帰りたいから、この日の飛行機を取って」と自分で決めて伝えてくるようになりました。

そして、私自身が社会人になってから苦労したプレゼンテーションも、子どもたちは今から何度も経験し、先生から具体的なアドバイスまでもらっています。そういう姿を見ると、やっぱり「私もこんな教育を受けたかったな」と羨ましく感じます。

座談会を終えて

司会者 (Sawa)
今日は貴重なお話をありがとうございました。

今回の座談会を通して印象的だったのは、皆さんが口をそろえて話されていた「子どもが自分で考えるようになった」という言葉でした。

IB教育は、単に英語で学ぶ教育ではありません。問いを立て、自分で調べ、仲間と議論し、自分の考えを伝える。その積み重ねが、主体性や探究心を育てていくのだと、皆さんのお話から伝わってきました。

今回の座談会では、保護者の皆さんから率直なメリットだけでなく、悩みや課題も共有されました。それらを含めて、IGBという学校とIB教育の魅力を知ることができる、大変貴重な時間となりました。

これからマレーシア留学やインターナショナルスクールを検討されるご家庭にとって、今回の座談会が学校選びの参考になれば幸いです。

関連記事